正しく理解しよう!歯周病の原因とは?
前回、歯周病って怖いものだということをお伝えしました。
では、歯周病の原因って一体・・・?
知らず知らずになってしまって、知らない間に進んでしまって、
そんな、よくわからない歯周病。
だったらまずは原因を知るところから!
ということで、歯周病の原因についてお伝えしていきますね♪
原因①プラーク
一番大きな原因は、プラークです。
プラーク=歯垢=磨き残し
みたいなイメージでOKです!
つまり、自分で磨けなかったことが原因なのです。
歯周病だと言われた方は、「あなたの歯磨きがダメ!」と言われたようなもの!
そのままの歯磨きを続けたら、いつか歯はなくなります。
たとえ、歯科医院で歯周病の治療をしてもらっても、定期的にクリーニングに通っても、
そのままの歯磨きを続けるのであれば、歯を失ってしまう可能性が高いです。
だって、今まで長年かけて、毎日歯みがきし続けて、辿り着いたのが「歯周病」なのですから。
必要なのは、歯科医院で自分に合った正しい歯磨きの仕方を習うこと。
自己流とは全然違います!
原因②力
力って、何の力でしょう?
正解は咬合力。
=かむ力のことですが、食事中に硬いものをかむことがダメ!という意味ではありません。
食事よりも、食事以外の時間にかんでいることが問題!
今、自分の口の中に意識を向けてみてください。
上の歯と下の歯はかんでいますか?
軽くかんでいるだけでもダメです。継続的に加わる弱い力がとても危険なのです。
パソコンや運転に集中しているとき、運動中、料理中、寝ているとき・・・
日常的に無意識にかんでいる。かなり多くの人がしてしまっている行為です。
【対策】
1.気づいたときに、かまないようにする(スマホの待ち受けを「かまない」にするとか)
2.マウスピース(昼間用と就寝用のものがあり、素材が異なります)
3.ボトックス治療(美容目的ではなく、口筋へのアプローチとして歯科医院でも出来ます)
4.自己暗示(寝る前に「唇閉じて、歯はかまない」と20回唱える。歯周病学会でも発表されたエビデンスに基づいた方法)
原因③免疫
加齢や、女性ホルモンなどの影響で、一気に歯周病が進行することがあります。
歯周病は、細菌と体の戦いです。
細菌が増えてしまうと、これまで通りのケアをしていても、体が負けてしまうことがあります。
細菌はそのままでも、体が弱っていると、これもまた体が負けてしまいます。
女性の場合、
女性ホルモンが増えると、一緒に増えてしまう歯周病菌があるため、月経周期でも炎症が起こりやすい時期などがあります。
妊娠中は、
さらに女性ホルモンが多くなるため、歯周病菌もさらに増え、歯周病悪化の危険性が高まる時期です。
妊娠・出産で歯が悪くなると言われる理由の一つが、女性ホルモンと歯周病菌が関連しているから。
決してお腹の赤ちゃんに栄養が取られているからではありません。
妊娠中も安定期であれば、歯のクリーニングはもちろん、歯周病の治療も受けることが可能です。
他にも、様々な要因が重なって、歯周病は起こるのですが、
自分でコントロール可能なのは、
最初にお伝えした
①プラーク
②力
です。
免疫に関しても、きちんとプラークコントロールが出来ていれば心配ありません!
今出来ることから始めましょう^ ^
行動に移すなら「今」です!