乳幼児への歯みがきQ&A
さて、今回は仕上げ磨きについて。
悩んでいるお母さんも多いのではないでしょうか?
【仕上げ磨きQ&A】
Q、仕上げ磨きっていつからはじめるの?
A 、歯が生え始めたらすぐはじめましょう!
はえてくる時期は、生後3~9か月くらいで、個人差があります。
Q、最初はガーゼで拭くだけで大丈夫?
A、むし歯予防などの「ケア」の視点ではガーゼだけでも結構ですが、
赤ちゃんの「慣れ」という視点では、最初から歯ブラシを使った方がいいかもしれません。
ちょうど生え始めの時期は、何でも口の中に入れてしまう時期で、歯ブラシも抵抗なく受け入れてくれます。
しかし、上下の前歯が生えそろった頃から歯ブラシを使ってみようかな、とすると、
ちょうど「イヤイヤ期」とぶつかり、歯みがき嫌いになってしまいやすいのです。
Q、最初はどんな歯ブラシを使えばいいの?
A、お母さんが使う「仕上げ磨き用」と、赤ちゃんが使う「自分磨き用」の2本を用意してみましょう!
まず、仕上げ磨き用は、毛先がやわらかくて、毛足の短いもの。
そしてヘッドの部分が小さいもの。
持ち手はまっすぐで、お母さんが持ちやすいものを選びましょう。
毛先のやわらかさは、自分の爪や手の甲を軽くこすってみて、刺激のないものを使いましょう。
そして、自分磨き用ですが、もちろん赤ちゃんはまだ自分では磨けません。
しかし、「歯みがき」という行為を覚えてもらうためには重要なのです。
赤ちゃんが自分で持って、口の中に入れて、咬んだりするものとして、ヘッドの部分がゴムでできているもの。
奥まで入らないようにストッパーが付いているもの。
など、赤ちゃん向けの歯ブラシがありますので、そちらを持たせながら、一緒に歯みがきをはじめてみましょう!
Q、どんな姿勢で磨けばいいの?
A、仕上げ磨きのイメージは、仰向けにして、お母さんが足で子どもを押さえつけて・・・
ではなく、最初はおっぱいを与えるときの姿勢ではじめましょう!
「絶対しなければならない」とは思わずに、赤ちゃんとおしゃべりしながら、お口を開けてくれたときに、サッと磨いてしまうのがコツです。
もし赤ちゃんが手をバタバタさせてしまうのであれば、片手はお母さんの脇の下にはさんでおきましょう。
仰向けの姿勢は、最初は嫌がるかもしれません。
その姿勢で、歯みがきはせずに遊んだりして、慣れるところからはじめましょう。
Q、磨くときの注意点は?
A、「上唇小帯」という上唇をめくったときにあるスジ。
ここに歯ブラシが当たってしまうと痛いので、上の前歯を磨くときは、必ず指でガードしましょう。
また、力の入り過ぎにも注意です!
そうならないコツは、歯ブラシをペングリップ(鉛筆持ち)で持ち、その手の薬指や小指を赤ちゃんのあごやほっぺに固定してみてください。
歯ブラシを持つ手が安定します。
歯ブラシは、「動かす」というよりも、ただその場で「振動させる」だけでいいのです。マッサージしているような感覚で。
Q、仕上げ磨き、何歳までするの?
A、理想は12歳くらい。少なくても9歳くらいまで。
一番むし歯にしてしまいやすい第一大臼歯(6歳臼歯)は、生え始めが最も危険なのです。
ですので、小学校に上がったからといって、仕上げ磨きをやめないようにしましょう。
12歳という理由は、ちょうど小学生の間は永久歯への生え換わりが頻繁に行われており、とても磨きにくい状態です。
夜だけでいいので、仕上げ磨きを行い、むし歯ゼロを目指してみましょう!