歯周病の怖さ~妊婦さんは○○の危険が7倍に!~
お口のことって、体の他の病気に比べると、ついつい後回しにしがちではありませんか?
でも、そのことが、実は取り返しのつかない事態を招くこともあるのです…
【妊娠・出産】と、お口との関わりについて
これからこの時期を迎える人も、過ぎてしまった人も、男性にも、ぜひ知っておいてほしいことです。
この妊娠時期、実はお口の中のある病気と関連して、大きな問題が起こりやすいのです!
ある病気とは、成人の80%の人がかかっている歯周病
この歯周病にかかっている妊婦さんは○○の危険性が、なんと7倍!!!
それは、
早産・低体重児出産
歯周病にかかっている妊婦さんの早産・低体重児出産のリスクは、歯周病でない妊婦さんの7.5倍という報告がされています。
早産の原因に、アルコールや高齢出産などが挙げられていますが、歯周病の方がそれよりも遥かに高い確率で起こりやすいのです。
なぜ歯周病だと早産のリスクが高まるのか?
まず、出産のメカニズムについて簡単に説明すると、
プロスタグランディン(子宮収縮作用のある物質)の分泌→陣痛→出産
歯周病にかかると、このプロスタグランディンの分泌を促してしまうのです。
促すのは、サイトカインという物質
このサイトカインは炎症によって増える物質なのです。
つまり、
歯周病=歯ぐきの炎症→サイトカイン増加→プロスタグランディンの分泌→子宮収縮→早産
となってしまうのです。
歯周病は30代では80%以上の人がかかっている病気
進行するまで自覚症状は、ほとんどありません。
歯周病が進行している人ほど、血中のサイトカインが増えて、出産時期も早くなっているということもわかっています。
では、妊娠中に歯周病にならないためにはどうすれば良いのでしょうか?
妊娠期は特に歯周病にかかりやすい時期、進行しやすい時期です。
妊娠中に分泌される女性ホルモンが大好物の歯周病原菌がいることや、つわりなどで歯磨きができなかったり、食生活が乱れる時期だからです。
本来なら、妊娠前からお口の中のケアをしっかりと行うべきです。
シミやしわが出来てから、どうにかしようと頑張っても、なかなか消えてはくれません。時間もお金もかかりますよね?
お口の中も同じです!!!
歯周病になる前、つまり本当に健康なときからの予防の積み重ねが最も大切なのです。
となると、10代、20代からの歯周病予防が大切なのですが、
この時期は、勉強・部活・アルバイト・仕事・恋愛・遊び・・・
と、キリがないくらい、意識が様々なところに向いているのではないでしょうか?
その意識を、少しでもぜひ歯に!!
といっても、お口の中に何の問題も抱えていなければ、どうしたって意識を向けるのは難しいですよね…
やはり、子どもの頃からの習慣づけが大事です。
これからお母さん・お父さんになって子育てをする方へ
ぜひお子さんには正しい習慣づけを心がけて、将来お子さんが楽に健康に幸せに生きていけるように、手助けをしてあげましょう!
歯磨き・フロス、歯科医院へ定期的に行く、正しい食習慣。
これらを「当たり前」にすることが必要なのです。
頭では良いこととわかっていても、行動に移さなければ結果は出ません。
ちなみに、妊娠中に歯石をとったり、綺麗にクリーニングしてもらうだけでも全然違います!
もちろん、妊婦さんだけがすべきことではなく、誰もがすべきことです。
今、歯を輝かせることが、未来を輝かせることになるのではないでしょうか。
皆さまのこれからが輝く日々になることを祈っております(*^^*)
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