知覚過敏の予防法
今回は知覚過敏の予防法についてお伝えしていきたいと思います!
むし歯や歯周病は予防が大切だということはよく聞きますよね?
それは一度なってしまうと治療に時間がかかり、完全に元通りにはならないからです。
知覚過敏も同じです!
原因である象牙質の露出が起きてしまうと、なかなかすぐには治りません。
その間、冷たいものや歯磨きに怯えながら生活するのはあまり気持ちの良いものではありませんよね。
なので予防が大切です!!
予防法①正しい歯磨き
知覚過敏の原因となる「間違った歯磨き」とは、毛の硬い歯ブラシでゴシゴシ力強く歯を磨くことです。
例えばお肌を硬い歯ブラシで強くこするとどうでしょう?
赤くなったり傷ついてしまったり・・・
これを365日毎日繰り返したらどんどんダメージは蓄積されて、健康な皮膚ではなくなってしまいますよね?
「歯ぐき」は粘膜です。
間違えた力で磨き続けるとだんだん歯ぐきは下がっていってしまいます。
歯ぐきが下がることで象牙質が露出しやすくなってしまいます。
正しい歯みがきのポイント
◆「かため」ではない歯ブラシを使用すること
◆力で磨くのではなく、歯ブラシの毛先を使って、振動で磨くこと
(歯ブラシをグーで握る持ち方よりも、ペンを持つようにした方が力が入りにくくなります)
◆ブラッシング圧は100~200g
◆1箇所につき20回こする
◆歯ブラシは、横に5mmくらいの幅で動かす
正しい歯磨きの仕方は、知覚過敏だけでなく、むし歯や歯周病の予防、口臭の予防など、お口の悩みを解決できる自分の技!
歯科医院できちんと指導を受けて、一生ものの歯磨きの技術を手に入れましょう!
(通常は保険診療で歯みがき指導が受けられます)
予防法②酸に気を付ける
お酢、炭酸、スポーツ飲料、ワイン、柑橘類など酸の入っている飲食物は、歯の表面をダイレクトに溶かしてしまいます。
お口の中に入っている時間が長くなるほど危険です。
酸によって表面が溶かされたエナメル質は傷つきやすく、そこへ間違った歯磨きを行うとますます危険です!
食習慣のポイント
◆酸の入った飲食物の食べ過ぎ飲み過ぎには注意
◆酸性の飲食物を採ったら、お水、お茶、牛乳などを飲んで酸を流す
◆飲食物がお口の中に留まっている「時間」が重要
甘いものをだらだらと食べ続けてしまうことが危険なように、酸が長い時間お口に入ったままにならないように気を付けましょう。
また、酸性を中性に戻してくれる力が唾液にはあります。
その唾液の力にも個人差があり、唾液の検査をすることで強さがわかります。
弱い方は特に注意が必要です!!
その他の対策として、食後にガムを噛むことがオススメです。(特にキシリトールのもの)
ガムを噛むことで唾液が出やすくなり、早く中性に戻してくれます♪
予防法③歯ぎしり・くいしばりに気を付ける
寝ている間や集中しているときに、無意識に行っているもの。
それだけ気を付けるのが難しいのですが、気が付いたときだけでも上の歯と下の歯は離して、お口をリラックスさせてあげましょう。
その「リラックスした状態」というのも、自分ではよくわからないかもしれません。
では、チェックしてみましょう!
噛みしめの癖チェック法
①上下の歯を強くグッと噛みしめてください
②ふっと力を抜いてみて下さい。
そのとき上下の歯は離れた状態になりますよね?
それが正しいお口の状態です。
その状態に違和感を感じませんか?
逆に上下の歯を軽く噛んでみて、その状態の方が自然であれば、普段から嚙みしめている可能性が高いです!
本来は食事をするとき、唾液を飲み込むとき、話す時以外は上下の歯はくっつきません。
せめて意識のあるときだけでもリラックスさせてあげると、だんだん無意識でも歯ぎしり・くいしばりが軽減していきます。
頬杖をつく癖のある人も注意しましょう!
このように予防法を見ていくと、生活習慣に関するものばかりですね!
お口の中の病気も生活習慣病なのです。
日々の積み重ね。
体にも心にも「良いこと」を積み重ねていきたいものですね(*^^*)