歯科医院で行う歯のメインテナンスの疑問①
歯科医院の定期検診や、歯のクリーニング。
受けたことのある人、定期的に受けている人、どれくらいいますか?
欧米では約80%もの人が歯のメインテナンスを受けています。
でも、日本人は10%以下…
人生100年時代です。
将来、寝たきりになりたくない。認知症になりたくない。
いつまでも好きなものを食べて、元気に過ごしたい人に、歯のメインテナンスは必須です!!
でも、歯のメインテナンスを受けている人の中には、
「毎回やっていることが違う気がする・・・」
「同じことをやってもらっているのに、金額が違うことがある・・・」
「前の歯医者ではこうしていたけど、今の歯医者では違うような・・・」
このような疑問を持ったことのある人もいるかもしれません。
どんなやり方でも、いくらかかっても、メインテナンスの目的は、
歯を守ること!!!
患者さんと歯科医院で、一緒に守っていくものです。
実際、その「メインテナンス」で行うことについてお伝えしていきたいのですが、その前に知っておいてほしいことがあります。
それは、
むし歯と歯周病は「バイオフィルム」が関連しているということ
■バイオフィルムとは?
お口の中にはむし歯菌や歯周病菌やその他たくさんの細菌がいます。
この細菌たちの集合体がバイオフィルムです。
わかりすい例では、排水溝のヌメリ。あれもバイオフィルムです。
お口の中には、排水溝のヌメリのようなものが、知らない間についているのです!
素手で触るのも嫌だなと思うものが、お口の中にはたくさん付いていて、
歯のメインテナンスを受けていない人は、
それを何年、何十年と付けっぱなしにしている可能性がとても高いのです。
バイ菌の塊ですから、そこから毒が出て、それが歯や、歯ぐきを破壊していきます。
だから、バイオフィルムがむし歯や歯周病の原因ということなのです。
そして、
このバイオフィルムを徹底的に落としてあげるのが、歯科医院で行うクリーニングです。
専門用語ではPMTC(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)と呼ばれています。
具体的なPMTCの方法は次回の記事でお伝えします。
さて、このお口の中の細菌達ですが、
一時的に除去しても、3ヵ月程度で元に戻ると言われています。
お口の中の細菌をゼロにすることはできません。
私達が生きて、食べて、生活しているかぎり、細菌達も活動しているのです。
なので、
むし歯や歯周病を発症させないために、細菌をコントロールしてあげるのが、メインテナンスです。
次回は詳しくメインテナンスの内容をお伝えしますね!