歯周病の恐ろしさ(画像あり)
今回は歯周病の怖さをわかっていただこうと思います!
歯周病はお口の中だけではなく、全身にも大きな影響があることは知っていますか?
まずは、健康~重度歯周炎のお口の状態を見ていきましょう。
※だんだんキレイな画像ではなくなっていきますので、心してくださいね!
【健康な状態】
歯ぐきは薄いピンク色で、歯と歯の間の歯ぐきが三角に引き締まっています。
【歯肉炎】
健康な状態では、歯と歯の間の歯ぐきが三角だったのが、この写真では丸みを帯びています。
歯ぐきに炎症が起こっているため、腫れているのです。
下の前歯の歯と歯の間には、歯石が付いているのわかりますか?
【中等度の歯周炎】
これを見ただけで歯周病と判断するのは難しいですね。
でも、実は歯ぐきの中では骨が溶け、歯周病が進行しているのです。
見た目ではわからない、歯周病の怖さです。
【重度の歯周炎】
ここまでくるとわかりますね。
自分はここまで放置しないから関係のないと思っていませんか?
きっとこの写真の方も、健康なときはそう思っていたはず・・・
今、あなたが健康なら、その状態を維持するためにも、歯のメインテナンスを受けましょう!
本当にこのようになってしまう可能性があることを、知っていただきたいのです。
体の健康とは違って、お口の健康は自分一人で維持できるものではありません。
歯周病の恐怖!全身の影響
なぜ全身に影響があるかというと、
歯周菌の毒素が細胞内に侵入したり、血液を介して全身にまわることで、様々な全身疾患を助長していくからです。
それにより・・・
◆糖尿病の悪化
血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせてしまいます。
糖尿病は、歯周病の方は悪化しやすく、また糖尿病の方は歯周病が悪化しやすいという、
相互に悪影響を及ぼし合っているのです。
◆誤嚥性肺炎
誤嚥により、歯周病菌が肺にまで到達することで起こります。
お口のケアがしっかりされてると、死亡リスクも下がります!
◆動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)
歯周病菌の刺激により、動脈硬化を誘導する物質が出て、結果として血栓が出来やすくなります。
歯周病の人は、脳梗塞や、心疾患になる確率が3倍ほど高くなる。
◆早産・低体重児出産
歯周病にかかっている妊婦は、早産や低体重児を出産するリスクが6~7倍高い。
◆アルツハイマー病
歯周病菌の毒素が脳に炎症を起こしたり、認知機能障害を記憶を引き起こすことがわかっています。
このように、事実、全身への影響があるのです!
逆にいえば、お口のケアがきちんと出来ている人は、全身へ良い影響も及ぼします。
例えば・・・
★一日2回以上歯を磨く人は、一日1回磨く人より癌罹患率が3割低いというデータがある
★インフルエンザの発症率が10分の1に減少する(新型コロナウイルスでも同じような報告も)
★糖尿病患者の場合、歯周治療を行うだけでHbA1cの数値が下がる
(飲み薬1錠分もの効果とも言われています!)
歯周病はお口の中だけの問題ではありません。
ということで、
歯周病は、本当はとっても怖い!!
そして、お口の中を健康に保つと全身にもいいことありそう♪
ということがご理解いただけたら嬉しいです(*^^*)